Bones Brigadeの
スケートボードビデオについて
Yuki Takeuchi
僕らは親の8ミリを借りて、彼らのマネをして映像を撮ったりしていた。ビデオの中で、スケボーのシーンの間にミミズを食べたり仲間のボードを折りにいくいたずらをしたりというシーンがあるんですけど、そういうノリを真似して無茶してましたね。さすがにミミズは食べなかったけど（笑）。
彼らのスケートビデオは映像だけでなく、音楽や効果音などあらゆる面で新しい独創的なアイデアに満ちていた。スケートシーンの周辺にファッションやカルチャーといった価値が派生したのはBones Brigadeの担うところが大きい。その奇抜な遊び心に溢れるクリエィティブを担当したのはクレイグ・ステシック。Z-BOYSの「ZEPHYR SHOP」の創始者でもある。Bones Brigade（直訳すると「骸骨旅団」）の名付け親も彼だ。スケートボードの広告にもライディングシーンを一切使わなかった彼の反骨的なクリエイティブは、スケートカルチャーをバックボーンに持つ多くのクリエイターに影響を与えており、現在のストリートカルチャーの源泉のひとつだと言えるだろう。
スケーターは
ビデオを撮りたくなる！
J-ONE
スケボーをやってると自分の映像を撮って残したくなるんですよね。特にいまは選手にとっても大会よりもビデオのパートで誰が一番ヤバいかが重要だったりもする。自分たちが作った「LIGHT HILL IZM」をUSTREAMのFESN.TVで紹介してもらった時に「ローカルビデオでも自分たちで質の高いビデオを作れる時代になった」という話があったんですけど、やる気があれば自分たちでも作れる。
Yuki Takeuchi
昔のローファイな感じのものも、それはそれで味があるし面白いけど、いまは機材もソフトも手に入りやすいから誰でもクオリティの高い映像が残せる。小さいしね。僕らの頃は8ミリで、でかくて大変だった（笑）。
「LIGHT HILL IZM」は東京の光が丘という小さな街のスケートスタイルを伝えるために作られた作品だ。ローカルでないと知り得ないスケートコミュニティをまるごと覗き見したような感覚を与えてくれて、ローカルビデオならではの面白さがある。
LIGHT HILL IZM DVD
古くから都内有数のスケートスポットとして有名な練馬区光が丘。これまでにも多くの優秀なスケーターを輩出してきたこの場所で成長し、 T19から初のシグネチャーデッキを同時リリースしたばかりの、 荒木太雪(ANDREW)と谷川祐馬(TANI)の2人が中心となり、スケートフィルムを完成させた。2人の最新フルパートに加え、光が丘の現行世代である上原健太、榊原惇一がパートを担い、さらにゲストパートには、親交が深い多くのスケーターのフッテージを収録している。光が丘と縁のある人物、音楽、アートで固められた本作では、ローカルらしいありのままのスケートコミュニティの姿が映しだされている。
価格：2000円（税抜き）
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LIGHT HILL FILM : J-ONE (TAZ-tokyo) Stone'D (Hole and Holland)
お問い合わせ：TAZ-TOKYO（13：00～20：00）
TEL 03-6658-5903 www.taz-tokyo.com
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Bones Brigade時代にリリースされたビデオは日本では手に入れるのが難しくなっていますが、アメリカのAmazon.comではDVDの取扱いがあります。日本への配送も可能です（※お持ちのDVDプレーヤーのリージョンによって再生できない場合がありますのでご注意ください）。
J-ONE
昔のビデオだから、そんなに上手くないのかと思ったらすごく上手い（笑）。あのでかいロケット型のデッキでそんなに高く飛べるんだ！って感じ（笑）。いまのスケートビデオは、技も出尽くして、同じようなものが多くなっているけど、彼らのは違う。いまのスケーターも、彼らから学ぶことは多いと思います。「The Search for Animal Chin」('87) なんかは、伝説の人物、アニマルチンを探しに旅に出るというストーリー仕立てになっているのも面白い。「アニマルチン」って名前もおかしいし（笑）。映画を観て、当時の映像をもっと見たくなりました。