3人の生き様を観て
「音楽に救われた人たち」なんだと思った
Katsuyuki Watauchi
この作品は、観たら人に教えたくなる作品ですよね。一人で観るよりも、好きな人や友人たちと一緒に観た方がきっと面白いと思います。ジミー、エッジ、ジャックの組み合わせはとても絶妙で、凄く良いセンスですね。世代的に自分はエッジがギターヒーローですが、きっと一般的にはギターヒーローらしからぬギターヒーローじゃないのかな。それに、ジミーのプレイにブルースを感じるとしたら、エッジはブルースをあえて排除したギタリストだから、もしもエッジではなく別のギタリストが選ばれていたら、ジャックの人選も変わっただろうし、それで面白くなったかは分からないですね。ジミーの代わりにエリック・クラプトンじゃなかった点も僕は好きです(笑)。
Rintaro Watanabe
そこは三大ギタリストのジェフ・ベックが入らなかったこともですね(笑)。この作品を観て発見だったのは、ジャック・ホワイトが音楽に対してこんなに真摯な人だったのかと、わかったことです。彼のバンドを今まで聞いていて、音楽に対してもう少し斜に構えた人なのかと思っていたら、純粋に音楽が好きな人だったんですよ。ちゃんと彼は上の世代をリスペクトしてますし。それと、この3人の生き様を観て「音楽に救われた人たち」なんだと勝手に親近感を覚えました。
Katsuyuki Watauchi
この3人の共通点は、ギターのフレーズやリフを作るのがとても上手いことです。ジャックは若手の中では上手い方なんじゃないかな。リフのパターンなんて、古典が数多くある中で、年々新しいフレーズが出しにくくなっているけど、劇中でジャックが弾く、ザ・ホワイト・ストライプスの「セヴン・ネイション・アーミー」のリフは最近の楽曲の中で、古典として残るんじゃないかと思うぐらい良いと思ってます。
© 2009 Steel Curtain Pictures, LC, All Rights Reserved
RELATED ITEM
- The White Stripes / Elephant
- 「セヴン・ネイション・アーミー」収録
The White Stripes - Seven Nation Army
Rintaro Watanabe
まず、最初に自分がこの作品を見て素晴らしいと思ったのは、音楽にしろ映画にしろ、好きなモノ同士が集まると、知り合いじゃなくても心が通じ合えること。そして、世代は関係なく、すぐに深い話ができるというところかな。自分もそういう経験があって、海外の映画監督たちと映画が好きという共通項があることで、仕事を超えた関係を生み出せたんです。