2005年4月23日より、全国ユナイテッド・シネマにて独占ロードショー
『ウィンブルドン』： Wimbledon　★★★★★

『ブリジット・ジョーンズの日記』や『ラブ・アクチュアリー』など、女性から圧倒的に支持されているロマコメ映画工房、ワーキング・タイトルから届いた最新作は、ウィンブルドン・テニス選手権を舞台に繰り広げられる爽やかな恋の物語。引退を決意したベテラン・プレーヤーと優勝候補のエリート新人が、運命的な出会いを経て恋仲に。恋もテニスも瞬発力が大事とばかりに急速に惹かれあうふたりだが、はたしてテニスと恋は両立できるのか……。そんな運命のいたずらに翻弄されるベスト・カップルを、ポール・ベタニーとキルスティン・ダンストが好演。迫力のプレイも披露する。ちなみに、キルスティンの今回の恋のお相手も「ピーター」だったり。

2004年／アメリカ／99分／配給：UIP映画／公式サイト
監督：リチャード・ロンクレイン／出演：キルスティン・ダンスト、ポール・ベタニー他
2005年4月23日より、東京都写真美術館ホールにてロードショー
(C)2004「村の写真集」製作委員会
『村の写真』　★★★★★

豊かな大自然が残る徳島県の山間部を舞台に、老舗の写真屋一家に焦点を当てて、人と人との絆の大切さを問い直すヒューマン・ドラマ。ダムに沈む運命にある村の写真集製作に立ち上がった写真屋の父子が、その過程を通じて衝突を繰り返しながらもお互いを理解していく。脚本も手がけた三原光尋監督が、村の写真集作りというエピソードと父子の葛藤の物語を巧みにシンクロ。味わい深いドラマを構築した。一軒一軒を徒歩で写真に収めて歩く父親役を、藤竜也がいぶし銀の魅力で好演。効率ばかりを重視して「車で回ればいい」と言い放つ息子に対し、「効率って何だ？」と諭すガンコ親父の背中に、今の日本からなくなりかけている大切なモノを垣間見た。

2004年／日本／111分／配給： ビデオプラニング、ワコー／公式サイト
監督・脚本：三原光尋／出演：藤竜也、海東健、宮地真緒他
2005年4月23日より、吉祥寺バウスシアターほか全国にてロードショー
『フォービデン・ゾーン< リミテッド・フォー・レイト・ナイト>』
： Forbidden Zone 　★★★☆☆

今をトキメク映画音楽界の巨匠ダニー・エルフマンの「初仕事」作品としても知られるSFミュージカル映画が、ディレクターズ・カット版で21世紀に再登場。ダニーの実兄にして、おフランス帰りの異才リチャード・エルフマン監督自ら手を加えた、れっきとした新作映画なのだ。一軒家の地下にある禁断の世界＝フォービデン・ゾーンを舞台に、エログロ趣味で記憶に残りづらい、唐突でアホなストーリーが展開。極めてチープな書割りセットにドタバタ喜劇調の演技の応酬だけでも十分に楽しませてくれるが、特筆すべきはやはりスコア！　「エルフマニア」なら誰もが知っている「オインゴ・ボインゴ」テイスト満載の、初期のエルフマン節が楽しめる逸品だ。

1980年／アメリカ／73分／配給：バイオタイド／公式サイト
監督：リチャード・エルフマン／出演：エルヴェ・ヴィルシェーズ、スーザン・ティレル他
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