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Interview JoaquinPhoenix & Amy Adams

ホアキン・フェニックス × エイミーアダムス インタビュー
スパイク・ジョーンズ監督『her/世界でひとつの彼女』

スパイクは、完ぺきなものを見つける方法を知っている

── 米映画批評会議賞と米映画批評家協会賞、おめでとうございます。この映画と物語へのポジティブな批評をどのように感じていますか?

ホアキン・フェニックス:彼が、脚本を書き、製作し、監督し、大きな努力を込めた作品だ。僕たちは間近で、彼の頑張りを見ていた。本当にそうだった。彼は疲れを知らない監督だ。粘り強く、自分に必要なものを得るまで突き進む。だから僕たち以外の人たちがこれほど名誉ある方法で彼を称えてくれるのを目の当たりにできて本当に嬉しいよ。

エイミー・アダムス:私も同じように感じているわ。これはスパイクにとって本当の勝利だと思う。もちろん、ホアキンは素晴らしいし、ほかの俳優たちもいつもながらに素晴らしいわ。

── この映画の大半はテクノロジーとの関係を描いていますが、明らかに、スカーレット演じるサマンサは、Siri(シリ=iOS向け秘書機能アプリ)ではありません。お二人は実生活でテクノロジーとどのようなつながりをもっていますか?

her/世界でひとつの彼女Photo by Merrick Morton

ホアキン・フェニックス:面白いのは、「僕たちが何をテクノロジーと定義するか」ということだ。僕たち全員、毎日テクノロジーを使っていると思う。でも異なる種類のテクノロジーについてのアイデアもある。ただ僕たち全員、完全にテクノロジーの世界に組み込まれているんだ。最近、家でインターネットが機能しなくなって、僕と姉のレインはパニックに陥った。僕たちは今までどうしていたのか。人の順応性の速さに驚くよ。

エイミー・アダムス:そうよね。私たちどうしていたのかしら?びっくりだわ。トーマス・ガイド(地図)を覚えている?オーディションに行くのに、トーマス・ガイドを持ってロサンゼルスを回ったわ。今ではトーマス・ガイドの使い方さえわからなくなったわ。グーグルマップとかに打ち込むことに慣れ過ぎたから。

ホアキン・フェニックス:それって、アルファベット順に番号が並んでる本?

エイミー・アダムス:ええ、400ページくらいあって、必死になって場所を見つけようとした。でも今、それを考えてみると、娘には、地図の読み方を教えておく必要があると思うの!

── これが2度目の共演ですね。前は『ザ・マスター』(12)でしたが、そこでの二人の関係はとても違うものでした。この映画では相性の良さが、二人の関係を発展させるのにどのように役立ちましたか?

ホアキン・フェニックス:それはどうかな。確かに無意識に影響するものはあると思うけど…

エイミー・アダムス:私たちが本当に心を通わすのは1シーンしかないの。残りは、彼からとても遠ざかっている。だから仕事上の親近感はなかったし、私のキャラクターと彼のキャラクターは同じチームで演じていないの。だからその場の相性らしきものはなかった。でも及び腰にならずに済んだわ。私は簡単におじけづくの。だからそれが心地良かったわ。

ホアキン・フェニックス:それっていいことだよ。あまりに知り過ぎている人だと、重荷に感じることがあって、もっと難しくなるんだ。よかったのは、僕たちが互いに威圧感なく快適な距離を保てたことだ。でもちゃんと、エイミーとセオドアの関係は発展させられたと思う。

エイミー・アダムス:本当に楽しかったわ。あのオフィスの小さな部屋で。ホアキンと、同様にセオドアとしてのホアキンとも知り合えて楽しかったわ。

── “アーケイド・ファイア”がオリジナルサウンドトラックをプロデュースし、レコーディングしています。“アーケイド・ファイア”のファンですか?彼らの音楽がどのように映画を高めてくれましたか?

her/世界でひとつの彼女Photo courtesy of Warner Bros. Pictures

ホアキン・フェニックス:それもいい質問だ。僕は“アーケイド・ファイア”のファンなんだ。彼らを数年前にビッグサーで見たことがある。僕が観た中で最高に素晴らしいショーの一つだった。じつは最近その映画を観て、音楽についてコメントしたんだ。パートごとに輝き、見事にまとめてあって、わかりやすい。まさに完ぺきだと思ったよ。でも、スパイクはセットで音楽を流すんだ。君のシーンでもそうした?

エイミー・アダムス:曲を流してくれたわ。

ホアキン・フェニックス:そう、彼はセットで曲を流すんだ。彼らがもらった最初の数曲をかけているのだと思う。だから僕たちはどこに向かうのかという感覚をもてる。

エイミー・アダムス:私は“アーケイド・ファイア”のことは知らなかった。流行に敏感じゃなくて、全然ダメなの。本当よ。でも素晴らしい付加価値だと思う。映画を台無しにすることも、目立ちすぎることもない。ただ孤独と希望を伝える手助けをしている。もちろん、スパイクがこの作品に完ぺきな音楽を見つけたの。彼は完ぺきなものを見つける方法を知っている。彼の審美眼は見事だし、完ぺきな人材を完ぺきに混ぜ合わせるの。

ホアキン・フェニックス:君を誇りに思うよ。

エイミー・アダムス:ありがとう。

オフィシャル・インタビューより

6月28日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
スパイク・ジョーンズ『her/世界でひとつの彼女』
公式サイト:http://her.asmik-ace.co.jp
公式Facebook:https://www.facebook.com/her.spikejonze
公式Twitter:https://twitter.com/her_spikejonze


Photo courtesy of Warner Bros. Pictures

『her/世界でひとつの彼女』
(原題:her)

6月28日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー

監督・脚本・製作:スパイク・ジョーンズ
製作:ミーガン・エリソン、ヴィンセント・ランディ
撮影:ホイテ・ヴァン・ホイテマ
美術:KKバレット、ジーン・サーデナ
編集:エリック・ザンブランネン
衣装:ケイシー・ストーム
音楽:アーケイド・ファイア、オーウェン・パレット、カレンO

2013年アメリカ/カラー/126分/ビスタサイズ/ドルビーデジタル/日本語字幕:石田泰子
配給:アスミック・エース

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オフィシャル・サイト

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