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『もらとりあむタマ子』公開記念
“もらとりあむな人生相談”トークイベント
しまおまほ × 山下敦弘
11月9日 / 原宿・VACANT

主演・前田敦子、監督・山下敦弘、主題歌・星野源のコラボレーションによって生まれた『もらとりあむタマ子』。脚本は監督と長年のコンビを組み、昨年の『ふがいない僕は空を見た』でも高い評価をえた向井康介。オリジナル作品としては6年ぶりとなる本作は、前田敦子演じるぐうたらなダメ女子・タマ子は、これまでの彼女のイメージを覆すと公開前から話題に…。本作の公開を記念して、漫画家・エッセイストのしまおまほさんと山下敦弘監督によるトークイベントが、11月9日(土)、原宿VACANTにて開催された。映画についてのお話から“もらとりあむな人生相談”まで盛り沢山の内容のほんの一部をお伝えします。

STORY
東京の大学を卒業したものの就職もせず、父がひとり暮らしをする甲府の実家に帰省してきたタマ子、23才。寝て、起きて、マンガを読む。食事の支度も自分の洗濯物もすべて父親まかせ。近所の中学生には同情され、地元に帰省してきた同級生ともうまく交流できない。「就職活動くらいしろ」と父親にさとされれば、逆ギレして口論がはじまる。テレビにむけて悪態をつく…。そんなぐうたらダメ女子全開、絶賛モラトリアム期間中のタマ子が父親とすごす1年間を秋から夏にかけて描く。果たしてタマ子は自立できるのか??

改めて、本作のご感想を。特に女性からみてタマ子というキャラクターはいかがでしたか。

しまおまほ(以下:しまお):女の子のダメな部分じゃないですけど、タマ子が美容室に行く場面で、気に食わない髪型になったんだけど、鏡越しに「ありがとうございます。」ってにこっと笑って次の瞬間にムスっとするみたいな、細かいところが女の子の一瞬のブスな瞬間というか(笑)ほつれの部分を指摘されているような気がしましたね。

山下敦弘監督(以下、山下):宇多丸さんも「ブスかわいい」って言ってたって聞きましたけど(笑)映画全体がそういう感じかなとは思います。

しまお:一瞬気が抜けてるその瞬間ばかりというか、写真だったら「プリントしない」のほうに入れる写真ばかりの表情が多かったので、…前田(敦子)さんはどう思ったのかなって(笑)

山下:今回は日常を淡々と描く作品なので、タマ子のキャラクターのそういう部分を楽しんでもらえるかがこの作品の重要な部分だったりするかと思っていて。僕らは異性だから「かわいい」で許せるんですよ。でも今日は是非しまおさんにお聞きしたかったんですけど、同性から見てどうなのかなって。僕とか松江(※松江哲明監督『フラッシュバックメモリーズ 3D』『ライブテープ』など)とかは前田敦子にハマってるからもうわかんなくなってて(笑)

しまお:写真でも、女の子が良いと思う表情と男の人が良いと思うのは違ったりしますもんね。あと家族に対する態度って他人からみてキツいときあるじゃないですか。私もまだ実家なんでそういうところあるんですけど。「わかったよ!」とか「食べるよ!」とか(笑)

山下:確かに普通はそこはあまり描かない部分だと思うんですけど。

しまお:「B面」て言われる部分ですよね。

山下:そうそう。特にこの作品の前半は「B面」だけで作っているので、それを描くのは狙いでもあったんですよね。

しまお:女の子の誰しもこういう面てあると思うんですけど、男性から見るとこの「B面」の部分て夢を裏切られた感じになったりするんですかね?

山下:それもあるかもしれないですけどね。僕の周りにいる人たちにはそういう面が好きな人が多いですね。

〜もらとりあむ人生相談〜

【お悩み1】現在転職活動中ですが、ピンとこないまま面接をうけ内定をもらっては辞退したり、こんなことの繰り返しです。まさにモラトリアムな状態ですが、どうしたら良いでしょうか。

しまお:この方は、内定もらっても自分で辞退しちゃうんですね。私の大学時代に、卒業制作をやり直す為に卒業を辞退しちゃう人いたんですけど、今思えば、卒業して世の中に出てから芸術魂燃やすこともできたと思うんですよ。やってみてから考えるのもいいんじゃないでしょうか。

山下:あとは、このモラトリアム期を周りがどのくらい許してくれるかっていうのもある。俺は大阪でフリーターやりながらたまに映画とってたときが一番楽しかったんですが、結局、脚本や撮影やってる友人はみんな東京に行っちゃうんです。これじゃ映画とれないってなって、周りの状況の変化で俺も東京に来たんですよね。慌てるのはわかるんですけど、状況が許すまで続けてみるっていうのはどうでしょうか。

【お悩み2】私は大学生ですが、サボリ癖が抜けません。いままでなんとなく出来てしまっていたのが原因だと思いますが、どうしたらよいでしょうか。

しまお:私もサボリ癖ひどいですよ。美大・芸大って宇宙人みたいな人多くなかったですか?卒業だけには命をかけて、卒業は絶対したほうがいいですよね。

山下:卒業だけはしたほうがいいから、卒業できるだけの準備はしてサボったほうがいいと思いますよ。

【お悩み3】18歳で働きはじめ、はや30歳。仕事や将来、トータルで悩んでいます。家業を次ぐか、結婚もしておらずモチベーションがあがりません。

山下:家業を継げるのは贅沢ですよね。この人は、家族をつくったほうがいいんじゃないですか?

しまお:この相談してる人たちでオフ会開いてほしいですよね(笑)カラオケがある居酒屋とかで(笑)そしたら私も行きたいです、「実家はありかなしか」話したいですね。

山下:そしたら出会いにもなるしいいですよね。

『もらとりあむタマ子』は、11/23(土・祝)より、新宿武蔵野館他全国順次ロードショー!

公開記念イベント

11月16日(土)トークイベント「タマ子の魅力を語る!」
映画撮影時の裏話を絡めつつ、タマ子は如何にして生まれたか?ぐうたら女子が何故人を魅了するのか? その理由に迫る!

開場13:00 開始:13:30〜
開場:NAKED LOFT(新宿区百人町1-5-1 百人町ビル1F)
TEL:03-3205-1556
前売¥1,300 / 当日¥1,500(飲食代別)
登壇予定者:山下敦弘監督、向井康介(脚本)、濱野智史さん(批評家/『前田敦子はキリストを超えた』著者)
MC:森直人さん(映画評論家)

11月22日(金)山下敦弘×女優たち オールナイト
ペ・ドゥナ、夏帆、前田敦子。山下監督が輝かせた女優たちにスポットを当てた3作品をオールナイト上映!山下監督トークもあり!

23:00〜 山下敦弘監督トークショー
会場:シネマート新宿(新宿区新宿3-13-3 新宿文化ビル6F・7F)
TEL:03-5369-2831
上映作品:『リンダ リンダ リンダ』『天然コケッコー』『苦役列車』
料金:¥2,200(税込)
登壇予定者:山下敦弘監督

※詳細はオフィシャルサイトをご確認ください


© 2013『もらとりあむタマ子』製作委員会

『もらとりあむタマ子』

11/23(土・祝)より、新宿武蔵野館他全国順次ロードショー!

MUSIC ON! TV + KING RECORDS Presents
出演:前田敦子、康すおん、伊東清矢、鈴木慶一、中村久美、富田靖子
監督:山下敦弘 脚本:向井康介
主題歌:星野 源 「季節」(SPEEDSTAR RECORDS)

配給:ビターズ・エンド
(2013/日本/78分/カラー/1:1.85/5.1ch)

オフィシャル・サイト

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