本格サブマリン戦争活劇『U-571』来日記者会見レポート!

敵Uボートから“謎=エニグマ”を奪取し、無事帰還せよ! リアルな潜水艦アクション映画『U-571』がこの秋登場!

主演マシュー・マコノヒー、監督ジョナサン・モストウ
特別ゲスト=ジョン・ボン・ジョヴィ来日記者会見

DATA:7月17日12:30-13:30 パークハイアット東京・32Fボールルームにて
出席者:マシュー・マコノヒー、ジョナサン・モストウ、ジョン・ボン・ジョヴィ
テキスト:梶浦秀麿

●映画『U-571』とは?


本当に戦闘中の潜水艦の中にいる気分! そんなド迫力の緊迫したスリルを味わえちゃう映画が、この秋公開の大作『U-571』だ。例えば、敵が水面の巡洋艦からドボンドボンと無数の爆雷を落とす------その水中での爆発音が、潜水中の艦内には、遠くから迫る雷の音のように聞こえる……。遠雷が迫ってくるのを乗員は固唾を呑んで聞き、やがて至近距離の轟音と爆圧にドカン!ズシン! グラグラと艦が地震のごとく揺れミシミシと軋み、壁からブシャーッと水が吹き出す! ウヒャーッ! そこらの体感シミュレーターも真っ青のド迫力! そんなマジでリアルな映像は、観客を潜水艦乗り達の境遇にググっと感情移入させる。そうして彼ら乗員達の人間模様を、そしてその運命をくっきり描き出すのだ。

時は第二次世界大戦中の1942年4月。アメリカ海軍の旧型潜水艦S-33の乗員は、9ヶ月ぶりの上陸許可をもらってパーティで盛り上がっていた。だが突然非常召集を受け、極秘裏に北大西洋に向かうことになる。このミッションは通常作戦とは違う。まず、エンジン故障で洋上を漂流中のドイツ軍潜水艦U-571を、敵の救援部隊より先に発見すること。そして友軍に見せかけて近づき、艦内に乗り込んで敵乗員を制圧し、Uボート搭載の高性能暗号機「エニグマ」を持ち帰ること------それが任務だった。敵をうまくかわしながら、なんとか敵潜水艦を発見し、エニグマ奪取作戦は成功------するかに思えた矢先、1発の魚雷がS-33に! S-33の副艦長アンドリュー・タイラー大尉は、生き残った数少ない部下と共に、乗り込んだドイツの潜水艦U-571での操艦指揮を執ることになるのだが……。操縦室も機関室も、ドイツ語の表示しかない。エンジンは故障を繰り返し、敵の追撃は執拗だ。たった一人の独軍の捕虜、この艦の艦長は隙を見れば敵対行動に出る。はたして彼らは生き残れるのか? それとも……?

第二次世界大戦下の秘密任務のサスペンス、そして艦長としての自覚を迫られ成長していく男、彼を取り巻く潜水艦乗り達の生き様を熱く描いた渾身の戦争ドラマ。なんだけど、なにより洋上や水中での矢継ぎ早の爆発シーンの数々の迫力に、圧倒されっぱなしの1時間56分、まず「爆発好き」向けと言えるだろう。潜水艦戦闘を疑似体験できることは請け合うので楽しみに公開を待とう!

●『U−571』(2000年/アメリカ映画/1時間56分/配給:ギャガ=ヒューマックス) 9月公開予定/日比谷映画ほか全国東宝洋画系にてロードショー 監督・共同脚本:ジョナサン・モストウ/出演:マシュー・マコノヒー、ハーベイ・カイテル、ジョン・ボン・ジョヴィほか

●『U-571』来日記者会見レポート

この春の全米公開では2週連続トップに輝き、4月のオープニング成績も『マトリックス』『LIFE』に次ぐ歴代3位を記録した潜水艦アクション巨編『U-571』。秋の日本公開を前に、劇中でリーダーとして成長していく副艦長を演じたタイラー大尉役のマシュー・マコノヒーと、監督デビュー作『ブレーキ・ダウン』で「スピルバーグの再来」と絶賛された俊英ジョナサン・モストウ監督が来日。7月17日12時30分からパークハイアット東京ボールルームにて記者会見が行われた。作中でエメット大尉役を演じたジョン・ボン・ジョヴィも、日本でのボン・ジョビ全国ツアーの合間に急遽会場に駆けつけ、男臭い映画でありながらも、記者会見はなかなか華やかな雰囲気で進行したのだった。

劇中ではクルーカットで、ちょっとTOKIOの松岡クンみたいだったマシュー・マコノヒー(『評決のとき』『ニュートン・ボーイズ』『エドtv』)は、少し伸びてクリクリっとカールした金髪になっていて、スーツはピンクのシャツといういでたち。ちょっと美少年路線が入っていたりしたのがちょっと意外(笑)。お髭のモストウ監督もなかなかの上機嫌で、途中で乱入した(笑)ジョン・ボン・ジョヴィもゴキゲンな感じ。「反戦メッセージがない」とか小難しいことをいう取材者がいるかとも思ったのだが、皆あくまで娯楽作品として楽しんだようで、プレスの面々も終始なごやかな気分での記者会見となった。では、その様子を紹介しよう。

◆ジョナサン・モストウ監督:「 皆さん、今日はお越しいただきましてありがとうございます。今日は、皆さんに『U-571』についてお話しできるのを楽しみにしております」

■マシュー・マコノヒー:「今回は2度目の来日なんですけれど、皆さん大勢お越し下さいましてありがとうございます。前回より今回の方が、さらに日本を楽しんでいる感じで、また来日するのを楽しみにしています」

Q:もの凄く迫力ある映像でした。それだけに撮影には危険が伴ったのではと思いますが、そんな撮影中のエピソードをお聞かせ願えますか?

■マシュー・マコノヒー:「大変な撮影だったのは、作品を観てのとおりなんですけれども、肉体的にもかなりきついものでした。これは5ケ月間の撮影期間だったんですが、もし濡れたくないとか、寒いのが嫌だという人は、この映画には出ないほうがいいってくらいの撮影でしたね。それは本当に覚悟して撮影に臨みましたが、毎日が挑戦であり、そして忍耐が必要でした」

◆ジョナサン・モストウ監督:「これは映画作りのコツなんですが、非常に危険に見えることを、とても安全に気をつけて撮るんです。実はこれが大事なことで、実際に海に出ましたし、ボートに乗ったり、爆薬もかなり使い、危険を伴う場面も多かったんですが、この撮影中に誰かが大怪我をしたということは一切ありませんでした。ですから、これは監督としてとても自慢できることだと思います。ちょっとしたアザをつくったりかすり傷とかはもちろんありましたけれども、骨折したりというようなことは一切ありませんでしたから。確かに肉体的にはかなり疲れるきつい撮影で、実は撮影初日を終えて、多分、何人かは『降りる』と言って来るんではないかと非常に心配していたのですが、役者さん達は『今までの仕事の中で一番楽しいよ』と言ってきてくれました。きつければきついほど楽しんでいるようだったんで、みんな少し頭がおかしい、のかどうかはわからないですが(笑)、そういう風に感じた撮影でした」

Q:マコノヒーさんに質問です。今の質問の続きになるかもしれないんですが、極限状態での演技のテンションを、撮影期間中、常にキープしなければならないのは、かなり大変だったと思うのですが、そのあたりどうだったのでしょうか?

■マシュー・マコノヒー:「 いい質問です(笑)。今回、緊張感を高めるということが、とても大事だったんですね。肉体的にも気持ち的にも自分がそういう状態になっていることが大事でした。我々は『スピードを上げておく』という表現を使っていたのですが、必ず撮影前にランニングをしていました。先に汗をかいておくのです。また何人かでのシーンの場合はレスリングをする。本当に撮影前にレスリングをして、息をハーハーあげておいて、汗ビッショリになっておいてから撮影をする。そういうテンションを高めるエクササイズをしていました。同じシーンや続きのシーンを次の日に撮ったり、一週間後にも撮るということもあるわけですから、その時、懸命にやっていた状態を再び作り上げなければならないということで、これが日常的な習慣になって、結局、毎日のようにエクササイズをしたんです」

Q:監督にですが、今回、ビジュアル的にあまりCGがなかったようなんですが、何故、CGをあまり使わなかったのか? あと、ドイツ側の潜水艦の様子が出てきますが、ドイツ語には字幕がなかった※。それは監督の意図ですか?
※(僕が観た試写では、ドイツ語の会話のシーンにもほとんど字幕があったので、たぶん初期の試写でのことと思われる)

◆ジョナサン・モストウ監督:「 字幕に関しては、あるべきだと思いますんで、ご覧になった版にまだついていなかったということかもしれません。字幕はあるべきです。それからCGに関してですが、まだCGの技術は“水”の描写に関しては完璧とは言えないんです。CGで作った水が、皆さん誰でも“水”ってどういうものかは見たことがあるんで、どうしてもすぐに偽物だとバレてしまう。そういう意味でちょっと避けたかったのです。ですから、本当に古風なやり方で、600トンの実物大の潜水艦を、1年間かけて作ったのです。そうしてハリウッド史上でも一番大きな実物大での雨や嵐のシーンを作上げることができました。私は子供の頃、蒸気機関車のオモチャで遊ぶのが大好きだったのですが、今、大人になって、ユニバーサル・ピクチャーから素晴らしいオモチャを与えてもらったようなものです(笑)。本当に素晴らしいセットで、出来るだけCGを使わずに、より観客にリアルだと信じられるものを作るように心がけました」

Q:マコノヒーさんに。ハーベイ・カイテルさん(機関士長役)と共演していますが、彼と共演した手応えなどを教えてください。

■マシュー・マコノヒー:「 ハーベイ・カイテルさんは、とっても細かいところにまでこだわる俳優です。そして、ちょっと変わった方です。彼が追求するのは、その演じている役のキャラクターの真実を見つけ出すということ。ですから、お客さんがわからないような本当に細かい所にまでこだわるんです。たとえば、自分が被っている帽子が濡れているべきか、乾いているべきか、ということにこだわる。実際、帽子が紺色だったら濡れていても乾いていても映像ではほとんどわからないんですが、わからなくても彼にはとても重要なことで、カメラには映らないかもしれないけれども、非常に細部にまでこだわります。これは、伝統的な演技法にのっとっているものです。そういう細かいところまで彼は真実を追求し、そして観客に伝わらなくても、俳優として自分がわかっていることが大事だということで演じている。そうしておいて、実際の彼の演技自体は非常にシンプルなんです。あまり強調したり、やり過ぎるということはない。そういう部分を私は彼から学びました」

Q: とても楽しく見せていただき、ありがとうございました。そこで、お二方にお伺いいたします。“リーダーの条件”というのは、どのようにあるべきだとお考えでしょうか?

◆ジョナサン・モストウ監督: 「潜水艦のリーダーですか? 人生におけるリーダーですか?」

Q: 両方お答えいただければ。

◆ジョナサン・モストウ監督:「これはいろんな状況でのことがあると思いますが、ある意味では、映画の撮影現場では、ディレクター(監督)という私の立場がリーダーだと思うんです。今回のような撮影だと全部で350人位のスタッフがいます。そういう人達に対して、私がちゃんと何をしたいかわかって指揮をしていると思わせなけりゃいけないわけなんです。これは多くの場合、全くわかっていないこともあるんですけれども(笑)、それを彼らに悟られてはいけない。映画の中でも、ハーベイ・カイテルとマシュー・マコノヒーのやりとりの中で『今は君がリーダーなのだから、自分に自信を持って、自分がわからないということを悟られてはいけない』というような台詞がありましたね。私は、まさにそんな状況に自分も置かれていたので、自分に自信があり、どういう方向に導いていくのかをわかっているという風にふるまわねばならないと思っていました。そういうものがリーダーの条件だと思います」

■マシュー・マコノヒー:「いろんな条件があると思うんですけど、リーダーとはどういうものかということは、それこそずっとこの撮影中に考えていたことなんです。まず第1には、自分のヴィジョンを明確に持っていることが大切です。いろんなことを幅広い視野で見渡せる目、そして先見の明を持っている必要があります。2つ目には、チャンスというのを、ほんのわずかな機会でも逃さないこと。決断を迫られた時に、そこを逃さずに決断できるということが重要です。そして第3に、リーダーであっても全てを知っているということはあり得ないですから、他の人の意見もきちんと聞いて、いい意見を採択するという力量がなければならないと考えます」

Q:お二人にお伺いします。凄くリアリティがあって、まさに潜水艦の中にいるような気分になる映画だったんですけれども、そのリアリティを出すために、実際に潜水艦に乗ってみるとか、そういうようなこともあったんでしょうか?

■マシュー・マコノヒー:「実際に私も監督も乗りました、別々にですが。映画の時代のものではなく現代のサブマリン、原潜ですね。撮影用の潜水艦の方は全部で3つありまして、1つは実際に地中海に浮かべて乗って、後の2つはセットの中でした。この撮影前に退役軍人の方、潜水艦の艦長をやっていた方にサブマリン教室のようなものを開いてもらって、操縦方法など、まあ潜水艦の全てを学びました。実際に観客が潜水艦の中に乗っているようなものに仕上がったのは監督の力量だと思うんですが、リアリティについてのそういう意図は、最初からあったようです」

◆ジョナサン・モストウ監督:「実際に準備段階でかなり調べたのですが、第二次世界大戦中に使われていた潜水艦が、世界中に12ほどあるんです。私はその12艦を全部を見て研究しました。この映画の公開後に、アメリカの海軍の方から『この映画が今までの潜水艦映画の中で、潜水艦に関して1番忠実だ』と言われたのは嬉しかったです。それと同時に、海軍から招待されまして、今の潜水艦に乗る手配をしていただきました。残念ながらマシューはスケジュールが合わなかったんですけれども、何人かの俳優たちと乗せてもらったのです。その時にコントロールルームに行ったら、『君達が操縦してみたら』って言われて……。まさか実物を操縦するなんてってビックリしたんですけれども、皆さんも想像できないと思いますが、証拠に私達が操縦する姿をちゃんとビデオで撮っておいたくらいですが、自分達が潜水させたり浮上したりと、操縦を全部やらせてもらったんですね。私も驚いたのは、ちょっとは指導はしてもらいましたが撮影前に潜水艦教室でいろいろ学んだこともあり、もちろん今の潜水艦はかなり進歩しているんですけれども、ほとんど基本的なところは変わっていないので、操縦なども私達がコントロールすることが出来たんですね。非常に素晴らしい経験をさせていただきました」

ここで、特別ゲストとして、ピート・エメット大尉役で出演したジョン・ボン・ジョヴィが、来日コンサート・ツアー中の多忙なスケジュールの合間をぬって会場に駆けつけました。なにやら重大発表があるとか……。

●ジョン・ボン・ジョヴィ:「皆さん、今日は本当にお越しいただいてありがとうございます。私も今日ここに来られて嬉しく思っています。すごい、本当に大勢の方がいますね(笑)」

Q:エキサイティングなライブを2日間見させていただいた後、映画を拝見しました。非常にクールな演技に改めて感動したんですが、クランクインする前に自分を高める役作りのようなことはされていたんでしょうか? また、ライブとは違う緊張感が映画にはあると思いますが、いかがですか? あともう1点、S-33からUボートに乗り移る時、水がかかったり緊張感溢れるシーンがあったと思うんですが、あのシーンでは何を考えてましたか?

●ジョン・ボン・ジョヴィ:「まず俳優ということをするに際して、自分自身のミュージシャンとしてのイメージが強いので、キャスティングの段階で、ロックスターを起用には製作者サイドもちょっと躊躇するわけですよね。ですが私は俳優として着実に、自分のキャリアを築いていきたいと望んでいます。だから映画の選択にも非常に注意を払ってきました。今回の『U-571』に関しても、監督が私に決めてくれた時に、ミュージシャンのパフォーマーのジョン・ボン・ジョヴィが出てきたなんて思われたくなかった。まずイメージから役作りをして、ヘアスタイルから入りました。それから動き、身なり、そして宿題として多くの本を読んだり、潜水艦教室にも行ったり、実際に潜水艦に乗っていた人達にもいろんな話を聞きました。士官というものはどういう風に振る舞うものかも学びました。あの嵐の洋上でのシーンは、濡れて非常に気分の悪い、あまり気持ちの良いシーンではなかったんだけど、ボートを漕いでいる時には、まだ無名の若い俳優達とボートに乗っていて、『なんで俺、こんなことやらなくちゃならないの? もう俺はすでに有名でお金持ちなんだよ』なんてジョークを飛ばして笑わせていましたが……。でも凄く楽しい撮影でしたね」

Q:ジョン・ボン・ジョヴィさんに質問ですが、すでにロックスターとして有名なボン・ジョヴィさんが、演技と音楽を両立する秘訣はなんでしょうか?

●ジョン・ボン・ジョヴィ:「実はどんどん難しくなってきてはいるんですね。これからはツアーをあまり長く出来なくなるかなとも思っています。もっと映画には出たいと思っていますから、アルバムを出して、そのプロモーションするためのツアーはしますけれども、少し短くして、そして時間を作ってもっと映画をやっていきたいですね」

Q:撮影に使用した潜水艦が3つあるようですが、撮影後は、その後どうなってしまったのでしょうか。ちなみに、買うとなったらいくらぐらいで譲っていただけるのでしょうか? それと、この映画は81年の『Uボート』がベースになっていると思うのですが、この間ディレクターズカット版も公開になりましたし、実際に、この映画のセット・デザイナーの一人にも『Uボート』の方(ゴエス・ウェイドナー)を起用されていますが、監督としては、『Uボート』をかなり意識して作られたんでしょうか? また、この映画の構想が1992年ぐらいだったということですが、1995年に公開された『クリムゾン・タイド』を観た時の感想をお聞かせ願えますか?

◆ジョナサン・モストウ監督:「この潜水艦をどこかに売りつけてしまうと、ロジャー・コーマンみたいな低予算映画としてTVに出てるのを見るのはイヤなので、どこにあるかというのは隠しておきたいのです。残してあるけどその場所は言えません(笑)。そして『Uボート』は、同じ第二次世界大戦を舞台にしていますが、かなりドキュメンタリー色が強い映画だと思うので、だいぶ今回の映画とは違うと思うんです。この『U-571』というのは基本的にはハリウッドの娯楽映画だと思います。非常に愛を込めて作った映画でありますし、昔あった『眼下の敵』、『深く静かに潜行せよ』のような流れにあると思います。もちろん、かなり現実的に忠実に描いてはいますが、まず楽しんで見られる娯楽色の濃い作品です。それから、私がこの映画の脚本を書いたのは8年前なんですが、当時は監督としても非常に苦労している時期で、この作品はお金がかかるとの認識はありました。なにしろ水を使いますので、当時、水の映画というのは非常にお金がかかるというのが常識でしたから。ですから、この脚本は引き出しにしまっておいて、いつの日か必ず作りたいと願っていたものなのです。その後、『クリムゾンタイド』が公開された時は、非常に私は嬉しく思いました。ハリウッドの娯楽映画としても非常に面白いし、今まで潜水艦映画というのは赤字になったことがないという伝統があるんですね。そして非常に幸いにも、今回の私達の『U-571』もその伝統にのっとることができました。私にも、やっとチャンスが巡ってきたということです。最後にちょっと付け加えておきたいのは、『Uボート』にも『クリムゾン・タイド』にも、また他のどの潜水艦映画の中にも、こんなハンサムな俳優は出ていなかったと思います。これはとても大事なことだと思います(笑)」

司会: ここで、先ほど決定したことらしいのですが、実は今回のボン・ジョヴィのニュー・アルバム『CRUSH』にも収録されている『セイブ・ザ・ワールド SAVE THE WORLD』が、日本公開のみで、この映画『U-571』のイメージ・ソングに決定されたそうです。(会場拍手)------ジョン・ボン・ジョヴィさんは、今までに映画のイメージ・ソングというのはないですよね?

●ボン・ジョヴィ:「この歌の歌詞は、この映画の中の青年達のように、少年として家を出て、普通の少年が世界を救うというような任務を成し遂げて、本物の男として家に帰ったということを表しているので、そういうことが伝わればいいと思いますし、また、映画のプロモーションにもつながればいいなと思っています」

■マシュー・マコノヒー:「女性客も来てくれそうでいいね(笑)」
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