[恋はハッケヨイ!]

監督・共同脚本:イモジェン・キンメル/共同脚本:カトリオナ・マクゴーワン/出演:シャーロット・ブリテン、リー・ロス、アネット・バッドランド 他/1999年/イギリス/96分/配給:ギャガGシネマ宣伝:ギャガGシネマ×SKIP
:『恋はハッケヨイ!』オフィシャルサイト

英国ヨークシャーの田舎町で夫のケン(リー・ロス)と暮らすおデブちゃんの女の子デイジー(シャーロット・ブリテン)。ある日、ケンの失業が発覚し、デイジーは家計を支えるために町の缶詰工場で働く決心をした。 女ばかりの従業員たちの中でひときわ目立つ、ミョーに体格のいい一団。彼女らを率いる主任のマーリーンはさっそくデイジーに目をつけ、彼女をとある場所へと案内した。そこでは和服に身を包んだ女性たちが巨体をゆすりながら奇妙な体操を行っていた。それは肥満を嘲る世間を見返そうと、日々、相撲道に励んでいる女性達の秘密クラブだったのだ!マーリーンはデイジーを見込んで、メンバーとして迎え入れる。秘密クラブに入ったデイジーは、厳しい稽古に耐えながら相撲の精神を学ぶうち、身体的コンプレックスを克服して強く美しい女性力士へと成長していくのだった。

監督のイモジェン・キンメルが「ありのままの自分で幸せになれるということを示したいと思った。」と語っている通り、この映画からありのままの自分を好きになることの素晴らしさや、夢中になれる対象との出会いを通じて輝きを増していく女性の美しさ。というものを感じることができる。またデイジー役のシャーロット・ブリテンも魅力的だ。デイジーとケンの恋愛もハチャメチャで楽しめる。しかし題材が相撲ということもあって、日本人が見るとつっこみたくなる場面が何度となくでてくるのだ・・・。さすがに女性力士が並んで「イチ、ニイ、サン、シ」とかけ声をかけながらよちよち歩きをするところでは笑ってしまった。映画全体にユーモアが溢れていて、ポジティブに生きていく女性の姿が描かれている。

Text:niimura [UNZIP]

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