香港で健康器具のセールスマンとして働くバック（ジャッキー・チェン）。健康機具のショップでは、身体能力を売りにして客に売り込みをするが、売り込みが上手くいず上司に怒鳴られる。そんな日にバックは銀行強盗の現場に遭遇してしまう。いち早く銀行強盗に気が付いたバックは、身体能力をいかし銀行強盗から現金を奪い返し一躍ヒーローになるのだ。

そんなバックの前に私立探偵のリウ（エリック・ツァン）が現われる。彼はバックと同じ年に生まれた孤児を探していた。リウは親を知らず孤児院で育ったバックに依頼人である韓国の男に面会するよう懇願する。韓国へ向ったバックを待ち受けていたのは病魔に侵され既に瀕死の状態にある父親らしき人物だった。バックは父親が残した遺言と遺品に翻弄されつつも、美人新聞記者カルメン（キム・ミン）の協力を得てイスタンブールへ向うことになる。

しかしイスタンブールでは、謎の集団による突然の襲撃やバックの前に忽然と現われては消える不思議な美少女ヨン（ビビアン・スー）と出会う。また、突然現われた謎の男ゼン（ウー・シングォ）は「ウィルスはどこだ？」とバックに詰め寄る。そして父親の謎はバックやヨン、CIAを巻き込んで、出口の見えない運命のゲームに。はたして決着は訪れるのだろうか…。

オープニングは子供の頃から見なれているジャッキー（香港？）映画のオープニング（赤い四角が4つ出てきて小さくなっていくやつ）。 最近のジャッキー映画では見かけなかったこのオープニングを久しぶりに見ると、とてもワクワクしてしまう（もうこれはパブロフの犬状態なのだ）。映画の舞台は、先日公開されていたジャッキーの「ラッシュアワー2」では香港とアメリカの2ヶ国。「アクシデンタル・スパイ」では香港、韓国、トルコとさらに1ヶ国多い3ヶ国を舞台に繰り広げられる。今回の主な舞台となるイスタンブールでは、トルコ風呂やトルコ風のドーム型屋根、歴史的建造物などエキゾチックな場所でアクションを見せている。ストーリー展開は早すぎてわかりにくい部分もあるけれど、相変わらずジャッキーのアクションは凄い！ 格闘シーン、アクションシーンが作品全編にふんだんに盛り込まれ、数えきれないほどの見せ場をこなしているのだ。ジャッキーのアクションを見たあとでは、年齢が45歳を越えているとはとても信じられない！ジャッキーのリアルなアクションが見たい人は是非劇場に足を運んでください。

Text : niimura[UNZIP]