[スパイ・ゲーム] SPY GAME
2001年12月15日(土)より、日本劇場ほか全国東宝洋画系にてロードショー

監督:トニー・スコット/ 脚本:マイケル・フロスト・ベッカー/撮影監督:ダン・ミンデル/製作:ダグラス・ウィック、マーク・エイブラハム/出演:ロバート・レッドフォード、ブラッド・ピット、キャサリン・マコーマック、スティーブン・ディレーン、ラリー・ブリッグマン、マリアンヌ・ジャン=バティスト他(2001年/アメリカ/2時間8分/配給:東宝・東宝東和)

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時代はベルリンの壁崩壊から2年を経た1991年。華々しいキャリアを築きあげてきたCIAスパイ、ネイサン・ミュアー(ロバート・レッドフォード)。彼のCIA最後の日、かつての部下トム・ビショップ(ブラッド・ピット)が中国の刑務所で囚われたというニュースが飛び込んできた。祖国アメリカの政治的な理由のため、トムが処刑されることを悟ったミュアーは、引退後の生活のために蓄えていた財産を投げ出し、トム救出に乗り出す。ミュアーの非情なやり方についていけず、ミュアーの元を離れていたトムであったが…。中国、ワシントンDC、香港、ベトナム、ベルリン、ベイルートと、激動する世界を舞台に、知的スリルに富むエキサイティングなストーリーが、アクション、サスペンス、ロマンスの魅力をたたえながらダイナミックに展開していく。

ハリウッドを代表するトップ・スター、ロバート・レッドフォードとブラッド・ピット。2大ビッグスターの共演で超話題となっているお正月映画。もちろん、私はブラピの新作ということでとても楽しみにしていた。ブラピ演じるトム、若さゆえに感情に流されながらも危なっかしい行動をする役は、ブラピのはまり役。しかし、この映画の主役はどうもレッドフォードだったらしい。レッドフォード演じるミュアーの影でブラピが霞んでみえてしまった。さすがである。長年の俳優としてのキャリアを築きあげてきた貫禄とでもいうものか、大人の男性の色気というものなのか、最後はレッドフォードの顔の皺でさえ、素敵に見えてしまった。(最初は老けたなあ、と思っていた…)。男と男の絆、師弟愛を美しく描いているが、羨ましいと思いつつ素直に感動。予想していた展開とは少々違ったところも、中々良かった。欲を言えば、もう少しブラピを観たかったなという点とボコボコになるブラピはもう観たくないなという点かな。

Text : imafuku [UNZIP]


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