[ハートブレイカー] Heartbreakers
2002年1月19日より、ニュー東宝シネマほか全国東宝洋画系ロードショー

監督:デヴィット・キーマン/製作総指揮:クライトン・タウンゼントほか/製作:ジョン・デイヴィスほか/脚本:ポール・ガイ、スティーヴン・マザール/撮影:ディーン・セムラー/美術:リリー・キルバート/衣装:ゲイリー・ジョーンズ、アン・ロス/編集:ウィリアム・シュタインキャンプ/キャスト:シガニー・ウィーバー、ジェニファー・ラヴ・ヒューイット、ジーン・ハックマン、レイ・リオッタ、ジェイソン・リー、アン・バンクロフト(2001年/アメリカ映画/2時間4分/ギャガ・ヒューマックス共同配給)

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妊娠して男に捨てられて以来、“男よりお金”をモットーに生きるマックス(シガニー・ウィーバー)。結婚詐欺をサバイバルの手段に選んだ彼女は、成長した娘のペイジ(ジェニファー・ラヴ・ヒューイット)を相棒に、マヌケな金持ち男をカモり続けていた。そのカモのひとりが、盗難車の解体業を営むディーン(レイ・リオッタ)。マックスと結婚式を挙げたものの、初夜におあずけを食わされた彼は、秘書として潜り込んでいたペイジのナイスバディに、ついクラリ。オフィスでことに及ぼうとしたところをマックスに踏み込まれ、30万ドルの慰謝料を払わされるハメになった。マックスとペイジ母娘は、現金と一緒に巻き上げたベンツの新車に乗って、次のカモ探しの旅へ。金持ちの多いパームビーチで、30億ドルの資産を持つタバコ会社の会長テンジー(ジーン・ハックマン)に出会う。母がダマして結婚した男を娘が誘惑して離婚の慰謝料をブン取るのがいつものパターン。今回もサポート役に甘んじることになったペイジだが、バーのオーナーのジャック(ジェイソン・リー)に出会い、単独行動に出たところ、ダマすつもりが恋に落ちてしまう。かたやマックスもテンジー相手に悪戦苦闘。その上、マックスを忘れられないディーンが追いかけて来た! ペイジの恋はどうなるのか? そして母娘の関係は…?

結婚詐欺のつもりが相手と恋に落ちてしまい、恋心とプロ根性のはざまで揺れる娘をジェニファー・ラヴ・ヒューイットが好演。どの場面でも常にバストを強調したセクシーなファッションは、真似はできないけど、とても可愛い。母役のシガニー・ウィーバーがセクシーな結婚詐欺師という設定には、最初、違和感を感じたけれど、手練の結婚詐欺師役だけあって自分を演出するのが上手く、いつの間にか気にならなくなったどころか、綺麗だなと思えた。ペイジの恋の相手を演じたジェイソン・リーは話題作「バニラ・スカイ」でトム・クルーズの親友という重要な役を演じている。…んだけど、映画が終わって資料に目を通すまで気が付かず。名優ジーン・ハックマン、「ハンニバル」のレイ・リオッタ…といった顔ぶれの中では少々地味な気も。ストーリーは最初から読めてしまうのだが、どのエピソードも面白くて爆笑。特に、シガニー・ウィーバーがロシア訛りで「バック・イン・USSR」を歌うシーンなんて、涙が出る程可笑しい。だけど約2時間の上映時間は長過ぎた印象も。1時間半ぐらいでさっと観て、大笑いして「あぁ面白かった」で終われると、もっと良かったなと思うけど、たっぷり笑いたい人にはおすすめです。

Text : nakamura [UNZIP]

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