[GIRLS★GIRLS] Madchen Madchen
2002年3月30日より渋谷シネ・アミューズにて公開

監督:デニス・ガンゼル/製作:モリー・フォン・フュルステンベルグ、ハラート・キューゲル、フォーラ・イェーゲル/脚本:マギー・ペーレン、クリスチアン・チューベルト/出演:ディアーナ・アムフト、フェリシタス・ヴォル、カロリーネ・ヘルフルト(2001年/ドイツ映画/89分/配給:ギャガ・コミュニケーションズ ヨーロッパ映画グループ)

∵公式サイト

(C)OLGA-Film Gmbh 2001

インケン(ディアーナ・アムフト)、ビッキー(フェリシタス・ヴォル)、レーナ(カロリーネ・ヘルフト)は、同じ高校に通う仲良し三人組。インケンが18歳の誕生日を迎えた日、3人はバレーボールの試合に出場するが、ロッカールームで3回イッたことを自慢するイヤミ女のいるチームにボロ負けしてしまう。その帰り、彼女たちはビッキーのママがインケンにプレゼントしたあやしげなビデオを見る。そこには、絶頂体験を自慢気に語る熟女たちの姿が映っていた。イケば人生バラ色になるの!? その夜、3人はやる気満々でパーティーへ。さっそく恋人のティムからベッドルームに誘われたインケンは、「誕生日プレゼントにイカせてやる」と豪語するティムとメイクラブにおよぶが、結果は自分だけイッたティムに枕で窒息させられそうになっただけ。一方、まだバージンのレーナは、ロック・バンドのボーカリスト、ニックにひと目惚れ。だが、同じバンドのシェーデルの挑発に乗ってコンドームを頭にかぶって鼻でふくらませている姿を、恥ずかしくもニックに見られてしまう。その翌日、思いがけない事件が起こる。自転車のサドルで、インケンがイッたのだ!再びやる気を取り戻した3人は、イカせてくれる男を求めて新たな作戦をスタートさせる。「サドル以下」のティムに三行半をつきつけたインケンが目をつけたのは、インターネットの出会いサイト。 ビッキーの協力を得て過激な恋人募集の告知を出した彼女は、赤いバラを持って現れたキザ男とデートにおよぶ。同じ頃、ニックからデートに誘われたレーナは、ロスト・バージンの時が近づいてきたことを予感する。かたやインターネットにすっかりハマってしまったビッキーは、レズビアンのチャットルームでバーチャル・セックスを体験。実は相手は、ビッキーに思いを寄せている友人のダークだったが、彼を女と思い込んでいるビッキーは、自分が同性愛に開眼したと思い込む。果たして彼女たちの人生が、バラ色に輝く日はめぐって来るのか!?

ドイツ発、女子高生3人組のエッチで愉快な青春コメディ。「イケば人生バラ色」と思い込んであの手この手の奮闘を重ねる…というばかばかしいストーリーに大爆笑。でも彼女たちがあまりにも真剣で純粋なので、セックスの核心に触れながらも、底抜けに明るく楽しい映画になっています。登場人物全員が可愛すぎず、ハンサムすぎないので、親しみが持てるところも良し。インケン役のディアーナ・アムフトは、ドイツ人なのになぜか名取裕子似。ニック役のアンドレアス・クリストはどこからどう見てもロック少年という風貌で、可愛いんだけど、ちょっと古臭い。80年代、エコー&ザ・バニーメンのイアン・マックに憧れていた男の子ってこういう感じだったなと懐かしくなりました。あまりにもばかばかしくて後半ちょっと飽きるのと、最後は無理矢理まとめた感が否めないものの、本当に大切なのは「イクこと」よりも「本当の恋を見つける事」だとちゃんと気付かせて、ただのおバカ映画に終わらないところが良いです。

Text:nakamura [UNZIP]


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