[D-TOX]
2002年4月6日より渋谷東急3ほか東急・松竹系にて公開

監督:ジム・ギレスピー/脚本:ロン・L・ブリンカーホフ/撮影:ディーン・セム ラー/美術:ゲーリー・ウィスナー/編集:スティーブ・ミルコヴィッチ/衣装:キャサ リ ン・アデア/出演:シルベスター・スタローン、チャールズ・S・ダットン、ポーリー・ウォー カー、クリス・クリストファーソン、トム・ベレンジャー(2002年/ドイツ・アメリカ/カラー/96分/ 配給:UIP映画)

次々と警官ばかりがターゲットにされ、立て続けに9人もの命が失われるという猟奇的な殺人事件が起きた。FBlの捜査をあざ笑うかのように犯行の手口を変え、姿を隠し証拠も残さない犯人に捜査は難航し、敏腕捜査官として名高いジェイク・マロイ(シルベスター・スタローン)が乗りだした今も犯人逮捕の手掛かりすら掴めなかった。失った同僚たちの仇討ちもできずにマロイの怒りは頂点に達しようとしていたが、 それどころか逆に、彼は新たな標的として犯人に狙われてしまう。さらに、マロイをおびき出す手段として、あろうことか恋人のメリー(ディナ・メイヤー)に魔の手が及んでしまうのだった。

一度はFBlのエージェントとして誇りを持って仕事をしていたマロイだったが、結婚の約束まで誓った恋人さえも守れなかったという救われることのない罪悪感によって、ついに酒に溺れる毎日を送るようになってしまうのだった。愛する者を失い、時が流れても尚、心の深い傷を癒せないマロイは今、警察の上層部しか知ることのない、厳寒の大地にひっそりと隠れるように佇む要塞のような建物“D-TOX”にいた。事件の後、正気を失ったマロイに友人のFBIエージェントであるチャーリ・ヘンドリックス(チャールズ・S・ダットン ) がこの警察官専用の秘密施設を勧め、半ば強制的に連れてきたからである。

そんな最悪の状況下、畳み掛けるように信じられない事件が起きた。この大自然の真只中で一人、また一人と警官が何者かの手により殺害されるのだった。一体何故、犯人は恋人や同僚を殺したあの憎き異常者なのか?マロイが決して忘れることのできない、忌わしい猟奇殺人は再び繰り返されるのか? 死者の数が増していく中、マロイは過去の悪夢が今や現実となり始めていくのを感じ取るのだった…。


キャッチコピーが『セブン』“サイコ・スリラー”+『ダイ・ハード』“ポリス・ア ク ション”=『D-TOX』という不思議な映画。主演は50歳を超えてもまだまだマッチョなスタローン。脇役は、『プラトーン』のトム・ベレンジャーとか『T2』でT2000を演じた人(ダイハード2ではテロリスト役で出てた)などなど、特に有名なわけではないけど、どっかで見たことあるかなぁ〜くらいの人たちが多数出てます。

映画の始まりは『セブン』っぽくて、「スタローンもこんな映画に出るんだ…フ〜ン」なんて、妙な違和感をおぼえるわけだけど、お約束のドンパチが始まればさすがはスタローン。エンジン全開の“水を得た魚”と化すわけです。

舞台が雪山の収容施設なので、アクションは『ダイ・ハード』(というより『ホワイトアウト』)っ感じで、これに密室サスペンス的要素も混じってきて、何となくハラハラさせてくれます。(このへんの展開は『エイリアン』とか『遊星からの物体X』っぽい)

いろんな映画の良いとこ取りしようとしたけど、全部が中途半端になっちゃいましたって感じです。それに、やっぱりスタローンって、ロッキーとかランボーのイメージが強すぎるからサスペンスはちょっとキビシイ。別の人が主演だったら感想が違ってたかもしれないなぁ…。

Text : またひこ

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