[ファイティング・ラブ] FIGHTING FOR LOVE
2002年8月2日より渋谷シネパレスにてレイトショー公開

監督・脚本:ジョー・マ/製作:カール・チャン/脚本:オーブリー・ラム/トーレス・チョウ/出演:トニー・レオン、サミー・チェン、ニキ・チョウ、ジョー・リー、リー・ファン 、ジャニタ・チェン他
(2001年/香港/1時間42分/配給:キングレコード)


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【STORY】
車のトラブルで偶然出会った、バリバリのキャリアウーマンのデボラ(サミー・チェン)と牛モツ麺店の若旦那トンザイ(トニー・レオン)。勝気な2人の話はなかなか前に進まず平行線状態、お互いに責任の擦り付け合いだ。ところが、ある日の弁護士を交えての和解の席で、酒が入り、酔った2人は意気投合し、その勢いで関係まで持ってしまう…。しかし、実は彼には芸能人の彼女ミンディ(ニキ・チョウ)がいた!? おまけに会社を不当解雇されてしまったデボラ、ダブルパンチをくらって八方塞がりの彼女はふとした事で彼の家に居候する事になってしまう。これで何も起きない訳がない! さあどうする? デボラ。果たして2人の恋の結末は??

【REVIEW】
香港は今、ラブストーリーブームらしい。デボラを演じるサミー・チェンはもともと歌手としてもトップスターで、大ヒットを記録した『Needing You』で恋に悩めるOLの代名詞として香港の女性達に圧倒的支持を受け、“香港のメグライアン”(本当か?)と言われる程、人気女優の仲間入りを果たした。

一方、トニーレオンは言わずとも知れた世界的アジア演技派俳優。この2人が演じる30代にさしかかろうとする男女の微妙な関係。香港の人達はそんなストーリーの中に自分を重ねているのかしら…。

優柔不断な男にいつも強気な彼女(でも、本当は弱い所もあるのよっ)うーん、どこかで見た事があるような…。そうそう、それは「東京ラブストーリー」。そういえばあの頃も日本も連ドラブームでしたねー。私も毎週かかさず見てたっけ…。あの頃のブームがいま香港で起こっているという訳ですね。ドラマのような恋愛にあこがれるのはどこの国も一緒ってことか。

それにしてもサミー・チェンは綺麗っ! 気づくと思わずボーっと見入っちゃう。私的には松雪泰子(結構好き)とダブってしまうのだが。綺麗な彼女が演じるからまたその男っぷりもかっこいい!! でも、かわいい所もあったりして。スーツの着こなし、行動、すべてに惚れました。トニーは相変わらず優柔不断な役。イライラって感じ。でも、なぜか許せちゃう。(←女殺し)トニーの店の牛モツ食べたい…。と思ったのは私だけじゃないはず。だって、本当においしそうなんだもん。

香港映画にありがちなドタバタあり、コメディーあり、意味不明なギャグありで、おまけに期待通りの展開なのだが、それでも、思わず笑って見てしまう。難しい映画の合間に、単純に楽しめるこんな映画を見るのもいいかもしれない。

Text:Kozue Takahashi

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