[パワーパフ ガールズ・ムービー] The Powerpuff Girls Movie
2002年8月3日、渋谷東急3他、全国松竹・東急系にてロードショー

監督・脚本・製作総指揮:クレッグ・マクラッケン/脚本:チャーリー・ビーン、ローレン・ファウスト、ポール・ルーディッシュ、ドン・シャンク/製作:ドナ・カストリコーネ/製作監修:ジェニファー・ペルフェリー/製作総指揮:ブライアン・A・ミラー/アートディレクター:マイク・ムーン/キャスト:キャサリン・キャバディーニ 、タラ・ストロング、E・G・デイリー、トム・ケニー、ロジャー・L・ジャクソン
(2002年/アメリカ/1時間21分/配給:ワーナー・ブラザース映画)

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【STORY】
タウンズビル郊外にある天才科学者・ユートニウム博士の研究室では、パーフェクトな女の子を造りだす実験が行われていた。材料は、お砂糖、スパイス、そしてステキなものいっぱい。ところが
助手のチンパンジー“ジョジョ”が間違って、謎の薬品「ケミカルX」を調合してしまう。研究室に立ち込めた煙幕が晴れた時、博士は腰を抜かしてしまった。なんと、可愛い女の子が1人ならず2人、いや3人も誕生しているではないか!…ところがこのガールズ(ブロッサム、バブルス、バターカップ)、たまらなくカワイイくせに、とんでもないスーパーパワーを持った、究極のおてんば3人娘だったのだ。ある日、幼稚園のともだちとオニごっこをしていたガールズは、あまりにも熱が入り過ぎて、未知の超人パワーを全開してしまう。目にも止まらぬ速さでタウンズヴィルを一周し、あらゆるものを壊してしまったのだ。住人からヒンシュクを浴びた3人 は、自分たちは特別なパワーのせいで誰からも好かれないとしょげかえる。そんな彼女たちに忍び寄って来たのが、博士の助手だったチンパンジーのジョジョ。しかし、ジョジョもまた「ケミカルX」の爆発で突然変異を遂げていた…!

【REVIEW】
1998年からアメリカのアニメーション専門チャンネル、カートゥーン・ネットワークで放映中の人気アニメ、『パワーパフ・ガールズ』の映画版がついに登場。史上最強のスーパー幼稚園児が、バットマンのゴッサムシティよろしく、大都会タウンズヴィルを襲う悪と戦う…というスーパーヒーロー・アニメだ。ただ、これまでのスーパーヒーローものと違うのは、主人公3人組の可愛いキャラクター。独特にデフォルメされた2頭身キャラ、しかも幼稚園児という設定なのだ。幼稚園児ゆえに、ガールズは無邪気で、時にワガママだったり、乱暴だったりもする。でもまたそこが可愛い! 観ている方は、ガールズの生みの親、ユートニウム博士の様な気持ちで見守ってしまうのだ。(どうせ、ヒーローものだからハッピーエンドは間違いないしね!)ストーリーは、TVシリーズの、いわば「エピソード1」。TVシリーズの視聴者にも、はじめて観る人にも、楽しめる作品だ。

実はパワーパフ・ガールズとの出会いは2年ほど前。アメリカで流行っていると聞いて「エッ?」と驚き、数カ月前、映画化されると聞いて「エ〜ッ?」と首をひねっていたわたしだが、映画を観たころから徐々に気持ちが変化し、「キャラが可愛い映画」であることはもはや否定できなくなっている。というか、このグリグリ目の3人組、たしかにどうしようもなく可愛いのだ。でもいま、カバンの中に、バブルスのキーホルダーが入っていることと、バターカップの人形を欲しいと思っていることは、まだ秘密にしている。

Text:nakamura [UNZIP]

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