[木曜組曲]
2002年10月12日より銀座・シネ・ラ・セットにて公開

監督:篠原哲雄/製作:鈴木光/脚本:大森寿美男/原作:恩田陸『木曜組曲』(徳間書店)/出演:鈴木京香、原田美枝子、富田靖子、西田尚美、竹中直人、加藤登紀子、浅丘ルリ子
(2001年/日本/113分/配給:シネカノン)

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【STORY】
4年前、謎の薬物死を遂げた耽美派大女流作家重松時子。時子を偲び毎年時子の館に集う5人の女たち。それぞれが時子の死に割り切れない思いを残し、いまだに彼女の存在から抜け切れていない。今年の偲ぶ会は謎の花束が届いたところから始まった。花束に添えられた告発メッセージ。“皆様の罪を忘れないために、今日この場所に死者のための花を捧げます”時子の死は「自殺」か「他殺」か?殺人だとしたら殺したのは誰?物書きを生業とする女たちはそれぞれに自分の推理を展開する。しかし推理は二転三転四転、どんでん返し。謎が明らかになると思いきや、振りだしに戻る繰り返し。一癖も二癖もある個性的な女たちの息詰まるような駆け引き。そしてたどりつく真相とは…。


【REVIEW】
まずはそうそうたる出演者。浅丘ルリ子に加藤登紀子、そして富田靖子に鈴木京香と大御所から若手まで実力者揃いのこの映画。「すごい!よく集められた!」なんて思いつつも、私には少々解りづらいところがあった。多分その思いは原作を読めば解消するな〜!?って思いつつも資料を読むと、エンデイングは原作と違うということを知り痛たた…。いや〜、それにしても、いろいろ出てくるおいしそうな料理の数々、「おいらも食べたい!」って思うのも束の間。劇中の皆も最初はものすごい勢いでおいしそうに食べるのだが、物語が進むうちそっちのけに。そして真相が分かるにつれてテーブルには次々とワインの空瓶、灰皿にはタバコの消しかすが…。ここらへんの緊張感はほんと見物です! 特に富田靖子の演技っぷりには圧巻! 少し残念なことと言えば、竹中直人の出番がほんのちょろっとしかないところ。売れっこはミュージカル映画(優香出演)の方でダンスやら歌覚えるのに忙しかったのかな…!?

Text:ツッツー

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