[ウォーク・トゥ・リメンバー]
2003年1月11日(土)より、みゆき座他全国東宝洋画系ロードショー

監督:アダム・シャンクマン /原作:ニコラス・スパークス /出演:マンディ・ムーア、シェーン・ウェスト、ピーター・コヨーテ、ダリル・ハンナ ほか
(2002年/アメリカ/102分/配給:ギャガ・ヒューマックス共同配給)

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【STORY】
ノースカロライナの小さな港町ビューフォート。学校の人気者だが、仲間たちと馬鹿騒ぎをして問題ばかり引き起こし、不器用な生き方しか出来ないランドン(シェーン・ウェスト)。彼とは反対に、清純で優しく、強い信念を持って生きるジェイミー(マンディ・ムーア)。両親の離婚で愛や人生に対して懐疑的だったランドンがジェイミーの心の美しさに触れ、これまでとは違う生き方に目覚めて成長していく。そして友情が恋に変わり、真実の愛が始まったとき、二人に残された時間はわずかだった。ジェイミーは不治の病、白血病に冒されていたのだ・・・ 。世界中が泣いた「メッセージ・イン・ア・ボトル」の原作者、ニコラス・スパークスの最高傑作がついに映画化。

【REVIEW】
正直、ありきたりのラブ・ストーリーなのだろうと何の期待もせず観に行った映画でしたが、途中から涙、涙で夢中に観ている自分がいました。前半ではシェーン・ウェストの人生が少しずつ変わっていく心境の変化、後半ではマンディ・ムーアが葛藤しながらも愛と信頼を確信し心を開いていく姿、またラストシーンでのジェイミーの父、ピーター・コヨーテの言葉ひとつひとつが胸を打ちました。誠実な態度、強い信念、物事に真剣に取り組む姿勢こそが大切であることを改めて気づかせてくれ、久々に心に残る作品に出会いました。

また、若いふたりの脇を固めるピーター・コヨーテの演技にも注目です。『E.T.』ではエリオット少年の兄マイケル役を、『パッチ・アダムス』では末期がん患者をと、脇役ながら存在感のある演技には定評があるピーター・コヨーテ。本作では主演のジェイミーの厳格な父であるサリバン牧師を演じ、最初は不良のランドンを嫌うものの、死を目前に娘をあたたかく見守っている、厳格ななかにも優しさが見え隠れするその演技に感動させられます。是非、劇場へ足を運んでみてください。

Text:imafuku [UNZIP]


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