[ラスムスくんの幸せをさがして]
RASMUS PA LUFFEN

2003年3月8日、シネ・リーブル池袋ほかにてロードショー

監督&製作:オル・ヘルボム、ロルフ・ハスバーグ/原作&脚本:アストリッド・リンドグレーン/音楽:ゴスタ・リンダホルム、アラン・エドワール/撮影:ルネ・エリクソン/出演:エリック・リンドグレーン、アラン・エンドワール、エミー・ストーム、パル・スティーン、レナ・ブログレン
(1981年/スウェ−デン/1時間45分/カラー/提供・配給:東芝デジタルフロンティア)

∵公式サイト


【STORY】
孤児院で暮らす男の子ラスムスは大親友グンナルやほかの仲間たちと、いつもいたずらばかりして寮母の先生に叱られながらも楽しく暮らしながら、自分を養子にしてくれる「きれいでお金持ちでやさしいパパとママ」を待ち望んで暮らしていたが、選ばれるのは巻き毛のかわいい女の子ばかり…。
ラスムスは「パパとママを待つだけの生活はごめんだ!」と大親友グンナルに別れを告げ、孤児院を飛び出し里親探しの旅をはじめる。
孤児院を飛び出した翌朝、納屋の乾し草の中で目覚めたラスムスは「神様に選ばれた風来坊、パラダイスのオスカル」と名乗る男に出会い、アコーディオンとハーモニカで陽気に歌いながら、オスカルと自由気ままな風来坊の旅をはじめるが、いろんな出来事が2人を待ちかまえている。果たしてラスムスは「きれいでお金持ちでやさしいパパとママ」を見つけだせるのか?

【REVIEW】
原作は「ロッタちゃん」シリーズや「長靴下のピッピ」で知られる、スウェーデンの児童文学作家アストリッド・リンドグレーン著「さすらいの孤児ラスムス」。映画製作が20年前になる作品だが全然古さを感じさせない映画だった。 スウェーデンの緑豊かな夏を、大小の風来坊(神様に選ばれた風来坊オスカルと孤児ラスムス)が自由気ままに旅する中には約束事が3つある。

 ◎風来坊は絶対に盗みをしない。
 ◎友だちは大切にする。
 ◎仕事は1度にたくさんしない。 ←その通り!

この約束事には大賛成!自由に暮らしていても人に迷惑をかけたり傷つけることは決してせず、自分のペースを大切にしながら仕事するオスカルのように日々を過ごせたら……と願ってしまう。

また、主人公ラスムスがとってもキュート。いたずら好きだけど、素直で元気いっぱい!笑顔はピカイチ、叱られた時のしょぼくれ顔、がっかり顔、哀しい顔、得意気な顔など…、子供ってこんなに表情豊かだったか?と思ったと同時に、裏のないラスムスの表情に惹かれてしまった。(自分よりも?0歳以上年下なのに…)

なんて少々余談が入ったが、児童文学好きでロッタ・ピッピでピンッ!ときた人はもちろん、忙しい日々の生活を送っている人も、裏のない思いっきりの笑顔で暮らしているラスムスに会いに、出かけてみてはいかが?

Text:kameda [UNZIP]


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