[ウェルカム トゥ コリンウッド] WELCOME TO COLLINWOOD
2003年8月23日より、銀座シネパトス・川崎チネチッタ他全国順次ロードショー!

監督・脚本:アンソニー・ルッソ& ジョー・ルッソ/製作:スティーブン・ゾダーバーグ、ジョージ・クルーニー/出演:サム・ロックウェル、ウィリアム・H・メイシー、マイケル・ジーター、アイザイア・ワシントン、アンドリュー・ダヴォリ、ルイス・ガズマン他
(2002年/アメリカ映画/86分/配給:クライドフィルムズ)

∵公式サイト

ハリウッドの最強コンビが放つ、もうひとつの『オーシャンズ11』??

【STORY】
コソ泥のコジモ(ルイス・ガズマン)は刑務所で、終身刑の囚人から強盗の犯罪計画を聞き、脱獄の衝動にかられる。ゴロツキどもが“ベリーニ”と呼ぶ、夢のような強盗計画だったからである。コジモは“ムリンスキ”(身代わりに刑務所で服役する男)を15,000ドルで買収しようと企てる。しかし、刑務所の中で身動きのとれないコジモは、愛人ロザリンド(パトリシア・クラークソン)に頼み、身代わりになれそうな“カモ”を探してもらう。ところが、身代わりになるどころか、誰もがコジモの「ベリーニ」の分け前を狙って、仲間入りをしたくなる。こうして始まった強盗計画だったが、集まったのはドジを踏みそうな連中ばかり。彼らは、金庫破りの達人ジャージー(ジョージ・クルーニー)が伝授したアドバイスを頼りにして、「ベリーニ」大強奪作戦を開始するが…?

【REVIEW】
スティーブン・ソダーバーグ&ジョージ・クルーニーが仕掛ける『オーシャンズ11』以来の犯罪計画『ウェルカム トゥ コリンウッド』。『オーシャンズ11』では大胆ながらも完璧な計画に11人の犯罪のプロフェッショナル(しかも超豪華キャスト!)、とまさに史上最強の「犯罪ドリームチーム」の完全犯罪を楽しませてもらったけれど、『ウェルカム トゥ コリンウッド』の方は、残念ながら(?)まったく正反対と言ってもいい。行き当たりばったりのズサンな計画、見るからにだめそうな男たち。しかしそんな小粒な感じがたのしい映画だ。ばかばかしいと思いながらも「プッ」と吹き出してしまうような面白さがあるのだ。

リーダー格(?)のペロを演じるサム・ロックウェルは本作での演技が高く評価され、クルーニーが監督を手掛ける『コンフェッション』(同時期の公開なので要チェック!)でも主役に抜擢された。他のキャストにもひとクセある個性派の俳優たちが並ぶ。中でも、マイケル・ジーター演じる最年長でとことん間抜けなトトは最高。ピンクのネグリジェ姿に哀愁が漂うトトの立ち姿は、思い出すだけでも困った笑いが込み上げてくる。


Text:nakamura [UNZIP]

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