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『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』Bridesmaids

女の子のための、面白くてためになる (?) パワフルなコメディ

ブライズメイズ(花嫁介添人)は、お揃いのドレスを着て結婚式で花嫁に付き添う女性たちのこと。映画やドラマにもよく登場するが、本作はそのブライズメイドたちの役割のひとつ、結婚する花嫁の前祝いパーティー「ブライダルシャワー」の準備を中心にストーリーが展開するコメディ。新郎が独身最後のバカ騒ぎをする「バチェラー・パーティ」後のドタバタを描いた『ハングオーバー』の女性版とも言えそうだが、意外にも、花嫁とブライズメイドたちのハプニングを描いたこちらのほうが下品(笑)、そして深い!

仕事も恋も、挙げ句に花嫁との友情まで崖っぷちに追い込まれた主人公のアニー役は「サタデー・ナイト・ライブ」で活躍するコメディエンヌのクリステン・ウィグ(最近では『宇宙人ポール』にも出演)。彼女ともう一人、アニー・マモロというコメディエンヌが共同で脚本を書いている。二人は共に、即興コメディ劇団グラウンドリングス(The Groundlings)の出身で、ほかの主演キャストにもグラウンドリングス出身者が多く、実生活でも仲のよいコメディエンヌ同士たちなのだそう。

そしてもう一人、この手の映画が好きな人のアンテナにかかりそうなのが、プロデューサーのジャド・アパトー。監督デビュー作の『40歳の童貞男』のほか、監督作品の『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』や、製作を務めた『スーパーバッド 童貞ウォーズ』『寝取られ男のラブ♂バカンス』等々で知られるコメディ界のヒットメイカーだ。ここに挙げただけでもなんだかすごいタイトルばかりだが、作品歴を見ると、ものすごくダメそうで面白そうな邦題がずらりと並ぶ。

肝心のストーリーは、ちょっと痛いアラフォー女性の下ねた全開ドタバタコメディのように見えて、最初に書いたように実は結構深くていいお話で、うっかり涙が出たりもする。友情や恋や仕事などでわたしたちが悩みがちなことに主人公たちが対面する様子に、女の子たちは共感したり、勇気をもらったりするんじゃないかな。一人でも観てもスカッとしそうだけど、気の合う女ともだちと一緒に観にいくのがおすすめ。途中は下品な笑いの連続なので、間違っても、初々しいカップルのデートには選ばないほうがいいと思います(笑)。


Reviewer : ayako nakamura

ABOUT THIS FILM

2012年4月28日 (土) より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか、全国ロードショー
(2011年 / アメリカ / 125分 / 配給:東京テアトル)

監督:ポール・フェイグ / 脚本:アニー・マモロ、クリステン・ウィグ / 製作:ジャド・アパトー、クライトン・タウンゼント、バリー・メンデル

キャスト:クリステン・ウィグ、マーヤ・ルドルフ、ローズ・バーン、ウェンディ・マクレンドン=コービー、エリー・ケンパー、メリッサ・マッカーシー、クリス・オダウド ほか

TRAILER