『SCRATCH』ライブツアーが日本にもやって来た! 2002年12月、Q-Bert、Jazzy Jay、J-Roccらを迎え、The Garden Hall(恵比須)で催されたライブには平日にもかかわらずたくさんの人が集まった。レコードマニアらしき人、スクラッチオタクらしき人、とにかくヒップホップが好きな人、みんなそれぞれの楽しみ方をしていた。オールドスクールからはじまり、ミドルスクール、ターンテーブリズムへという流れはまさに映画『SCRATCH』とリンクしている。Jazzy Jayの選曲のすばらしさとMCのかっこよさにうっとりし、J-Roccの真摯な姿勢に惹かれ、Q-Bertの神業とも言えるスクラッチに心底痺れた、極上のヒップホップ体験。ターンテーブリズムの真髄は、ライブやDJバトルにこそあるのだ!

興味のある人は、『SCRATCH』にも出演しているCut ChemistとNu-Markという2人のDJが在籍するJURASSIC5の来日が近いのでぜひライブを体験すべし。
アディダスの3本ジャージ上下(しかもベロア!)で登場したJazzy Jay。上着をズボンの中にブッこむなんて反則技もかっこよく見えてしまうのはなぜだ?

Q-Bertも同じくジャージで登場。ミキサーを使わない技を披露してくれたり、ライブ後はフロアに降りて、サインに応じたりとサービス精神旺盛ないい人。なぜかヘッドフォンが見当たらなかったのだが、Q-Bertにはレコード盤が読めるのだろうか?

ライブ終了時間が過ぎてもレコードを回し続けたのはJ-Rocc、気がつくとマイクを握っていたのはJazzy Jay。本当にDJを楽しんでいる様子だった。

ライブ後は取材チームで「最高!」と「ジャージ欲しい!」を言い合ったのだが、今となってはジャージはいらないと思っている。



※Q-bertのウェブサイトwww.thudrumble.comにこのツアーの写真がアップされています。要チェック!

Text:Ayako Nakamura/Photo:Miyuki Kameda
取材協力:Standard Works

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