Vol.1 Vol.2
L.A.シアター探訪録
世は映画館につれ、映画館は世につれ――。
映画の公開からDVD販売までの期間が短くなり、ホームシアター設備のクオリティ上昇&価格下降に伴い、映画館に足を運ぶ人の数は年々減少していると言われています。では果たして、もはや映画館で映画を観るメリットはなくなってしまったのでしょうか?もちろん、そんなことは絶対にありません。特に映画のメッカ・ロサンゼルスでは、それぞれの映画館ひとつひとつに映画史を彩る挿話が刻み込まれ、多くの映画を愛する人々の夢がしみこみ、そして、往年の名俳優や監督たちが吐き出した息が、今も館内のどこかに漂っているのです。また「人種の坩堝」と呼ばれるロサンゼルスでは、地域ごとに住んでいる人々の文化や生活背景、価値観などが大きく異なります。映画館は、それらの地で生きる人々の言葉を、肌の色を、政治的思想を映す鏡でもあります。つまりは映画館に足を運び、そこで上映されている映画を鑑賞し、他の観客たちと時間を共有することにより、その地特有の空気を感得することができるのです。
このコーナーでは、ロサンゼルスに存在する多くの個性的な映画館及びそこで上映されている映画をレポートすることにより、映画の街の歴史や風土、そして映画というエンターテイメントが如何に「文化」としてこの地に根付いているかを、皆さんにお伝えしていきたいと思います。
Text : 内田 暁(ロサンゼルス在住ライター)
http://www.writing-sun.com
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Vol.2
Mann Bruin】(マン・ブルーイン)
映画界の巨星たちが、
青春時代をすごした映画館
【鑑賞映画】
『BABEL(バベル)』
2007年4月GWよりスカラ座他全国東宝洋画系にてロードショー
不都合な真実
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